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寶樹寺は、源義経の母・常盤御前ゆかりの薬師如来像を安置する寺院。 伝説によると・・・ 1159年(平治元年)12月、平治の乱で源義朝が平清盛に敗れると、側室だった常盤は三人の子を連れて大和に逃れた。 しかし、常盤の母が捕えられてしまう。 母を助けるか、三人の子を落ち延びさせるのか・・・ そして、清盛の下へ自首することを決めた常盤は、翌年2月、雪の降る中を京へと戻ってきたのだという。 一ノ橋にさしかかったところで、雪を避けるため松の木の下で休息をとった常盤と三人の子たち。・・・ 再び歩き出そうとすると、守り本尊としていた薬師如来がつぎのように告げたのだという。 「私をこの地に置いて行きなさい。」 その後、常盤と三人の子たちは救われたのだという。 |
寶樹寺には、葛飾北斎作と伝わる肉筆画「常盤御前雪除松」が伝えられている。 大正期には常盤御前の「雪除け松」といわれる松の根が発見されたのだという。 |
京都市東山区本町11丁目201 JR奈良線、京阪電鉄「東福寺駅」下車 徒歩4分 |
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