|
1705年(宝永2年)、東山天皇の典侍だった新崇賢門院の夢枕に一匹の狐が現れて「辰巳の方角にわれを祀れ」と告げた。 御所の辰巳の方角には聖護院の森があり、そこに小祠を営んだのが御辰稲荷神社のはじまり。 この御辰狐は、宗旦狐と並ぶ風流狐で、琴を得意とし、聖護院の森を通ると琴の音が聞こえ、都人はその琴の音に聴き惚れた。 そのため、芸能の神として参拝者が絶えなかったという。 |
昔、白河橋のほとりに貧しい夫婦がいた。 妻は御辰稲荷を信仰し、ある時、百日の願をかけた。 その満願の日に真っ黒な小石を授かり、その石を持ち帰って神棚に祀った。 そのうち妻は身籠もって玉のような女の子を産んだ。 女の子は美しく成長し、やがて大名の目に止まり、男子を生んで「お部屋さま」となり、夫婦も幸せに暮らしたという。 |
御辰狐と並んで語られるのが相国寺の宗旦狐。 千宗旦に化けて茶会でお点前をやってのけた狐。 相国寺には、この狐を祀る宗旦稲荷がある。 |
そして、高台寺の塔頭・圓徳院には宗旦狐が・・・ |
京都市左京区聖護院円頓美町29−1 ・京阪鴨東線 神宮丸太町駅下車徒歩7分 ・市バス熊野神社前下車徒歩2分 |
大きい地図を見るには・・・右上のフルスクリーンをクリック。 |
|