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中山寺の本堂は、1603年(慶長8年)、豊臣秀頼が再建したもので県の有形文化財。 堂内には、本尊の十一面観音と両脇侍の十一面観音が祀られている。 合計で三十三面となり、西国三十三所と観音菩薩地の三十三身を表現しているのだとか。 |
西国観音霊場巡礼の開祖は、大和国長谷寺を開いた徳道。 718年(養老2年)、病の徳道が生死をさまよっていると、閻魔大王が夢の中に現れ、悩める人々を救うよう告げられ、観音霊場三十三ヶ所の宝印を授けられた。 しかし、人々に信じてもらうことが出来ず、仕方なく宝印を摂津国の中山寺の石棺に納めたのだという。 |
それから約270年後、花山法皇はその石棺を探し出し、三十三の観音霊場を巡礼。 そのため、花山法皇は西国観音霊場三十三所の中興の祖と呼ばれている。 西国三十三所の御詠歌は、花山法皇が巡礼の際に木の短冊にしたためた和歌なのだとか。 中山寺の御詠歌「野をもすぎ 里をもゆきて 中山の 寺へ参るは 後の世のため」も花山法皇が詠んだ歌。 |
大和国長谷寺 |
法起院 |
大和国長谷寺は、東大寺開山の良弁の弟子・徳道を開山とする観音霊場。 法起院は長谷寺の塔頭で徳道を祀っている。 |
花山院菩提寺 |
花山法皇廟 |
花山院菩提寺は花山法皇が隠棲した地で、境内には花山法皇の御廟がある。 |
兵庫県宝塚市中山寺2-11-1 阪急電鉄宝塚本線「中山観音駅」下車すぐ JR宝塚線「中山駅」から徒歩15分 |
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