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金戒光明寺の三重塔(文殊塔)は、1633年(寛永10年)、徳川二代将軍秀忠の供養ために建立され(国の重要文化財)、黒谷の北西にあった中山宝幢寺(ほうどうじ)の本尊だった文殊菩薩像が安置された。 中山宝幢寺は応仁の乱の兵火で廃寺となり、本尊の文殊菩薩像は近くに建てられた小堂に祀られていたという。 1633年(寛永10年)に金戒光明寺の方丈に移され、三重塔が建立されると本尊として安置された。 文殊菩薩像と脇侍像は運慶作と伝えられている。 蓮池に架けられた極楽橋は、春日局が架けた木造の橋を、三重塔を建立する際に石橋に造り替えられたという。 |
1686年(貞享3年)に刊行された山城国の地誌『雍州府誌』(ようしゅうふし)には、「本朝三文殊の一つ」と記され、奈良の「安倍の文殊」、天橋立の「切戸の文殊」ととともに信仰を集めていたという。 |
浄土宗最初の寺院といわれる金戒光明寺。 幕末には京都守護で会津藩主の松平容保が本陣を置いた。 |
京都市左京区黒谷町121 JR京都駅から市バス 東天王町下車徒歩15分 岡崎道下車徒歩10分 |
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