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京都・新京極にある蛸薬師堂は、1181年(養和元年)に伝教大師が彫った薬師如来を本尊として祀った堂をはじまりとしている。 もとは二条室町にあったが、豊臣秀吉によって現在地に移されたのだという。 正式名称は浄瑠璃山永福寺。 蛸の伝説から病気平癒、厄難消除の「蛸薬師」と呼ばれるようになり、その参道は蛸薬師通と呼ばれている。 |
昔、善光という僧とその母が永福寺で暮らしていたが、ある時、母が病気で倒れ「タコが食べたい」という。 しかし、生臭いものを寺に入れることは禁じられているため、善光は困り果てるが、「薬師さまに叱られても母の願いを叶えてあげよう」と決心。 僧であるにもかかわらずタコを買ってしまう。 買ったタコを桶に入れて隠しながら寺まで持ち帰ってきた善光だったが、門前では意地の悪い男たちが立ち話をしていた。 桶の中のタコが見つかって、また意地の悪いことを言われるのかと戸惑った善光。 タコを隠さずに堂々と門へ近づいていくと・・・ 男が「それはなんですか」と問うので、 「タコだ」と答えた。 ところが、善光が持っていたのはタコではなく経巻だった。 こうして善光は病気の母に思う存分にタコを食べさせてあげることができiた。 その上、いつ死んでしまうかわからなかった母の病気が平癒したのだという。 以来、永福寺は蛸薬師と呼ばれるようになった。 |
京都市中京区新京極通蛸薬師下ル東側町503 ・阪急電車「河原町」下車徒歩5分 ・京阪電車「四条」下車徒歩10分 ・市バス「四条河原町」下車徒歩5分 |
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